SBF説明

ANM-35004B ブローニングM1919A4(SBF)

 

 

スティールブルーフィニッシュ(SBF)

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HDモデルを発売した頃より、皆様からのご希望の多かった 黒染めモデルです。

実は、社内ではそれ以前から黒染めのテストは行っておりました。

此処で言う黒染めとは、セレン系薬品による黒染めを指しますが

一般に行われているガンブルーに拠る着色はこれに当たります。

 

しかし、セレン系薬品には毒性があり、〆鮑の法改正で入手および使用が難しいこと、

黒染めの過程で真鍮材を侵し、光沢のある表面が得られないこと、

この2点から、セレン系黒染め剤では満足できる商品にはならないと判断しました。

 

 そんな折、薬品会社の研究室で開発していただいたものが 今回のスティールブルーフィニッシュ(SBF)です!

この手法は、一般の金属処理業者では行っていない特殊な技法で、

真鍮の部品に銃器の持つ「青黒い色」を再現した 世界に類を見ない処理と自負しています。

 

ANM-35005B MG34後期型《HD》(SBF)

 

《参考品》ガンブルーによる社内黒染めテスト品

真鍮の材質に対し、全てが化学反応しないために表面が荒れてしまいます。

ここまでの拡大画像にすれば判りますが、実際では普通に目で見ただけでは判りません。

 

実銃の表面処理(以下蛇足です)

 

戦車や飛行機の機体は塗料で塗られています。

しかし、歩兵の持つ拳銃や機関銃は塗装されたものではありません。

現代の銃器は樹脂やアルミで作られているものが多く、

独特な魅力ある深い色合いのスティールブルーを見ることはありません。

では黒染めって何でしょうか?

 

突き詰めれば、鉄で出来ている銃が錆びないための、薬品による表面処理です。

当然ステンレスで出来ている銃には処理させません。

 

銃器とは如何なる状態でも持ち歩き、雨にぬれて、埃にまみれ、

それでも必要な時には確実に作動することを求められます。

時代的には西部劇の頃、コルトピースメーカー等のフレームは油焼きと言う処理で、

虹の様なムラを残した修理が行われました。

 

また戦争が激化する前のルガーP08の美しい処理は、未だに人を魅了するために、

コンデションの良い銃は滅多にガンショーでも出てこないと言います。

コルト社も昔のパイソンなどは非常に美しく磨きこまれた鉄の地肌に、

透き通るブルーとも黒とも見える処理がされていました。

 

しかし、大量生産を目指すとき、このような手間の掛かる処理は真っ先にオミットされ、

今では手間の掛からないプラスチック製のグロック等が重宝されます。

・・・・つまらない・・・・

 

こんなこだわりが、はたして模型に必要なのかは判りません。

まして、日本には銃器の文化は根ざしておりません。

「銃器とは、究極の工業製品」これが私の持論です。

銃を見ると、それを作った国の状態が判ると言う物なのです。